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オーストリアに本社を構えるHAINZL INDUSTRIESYSTEME GmbHは、電子、電気、メカトロニクスシステム開発企業としてヨーロッパ有数の規模を誇ります。
HAINZLは、IT障害の発生を受け、会社のインフラの将来性確保とビジネス回復力の強化をしたいと考えていました。HAINZLのITインフラストラクチャ責任者であるGerd Schachinger氏はこのようにコメントしています。「残念なことに、2つのディスクで同時に障害が発生するという事件を経験しました。それでもスムーズに運用再開できたのですが、将来の停止リスクを最小限に抑えたいと思うようになりました。ダウンタイムが1時間発生するだけでも多額のコストがかかるからです。デジタルツールやアプリケーションに全員が重度に依存するこの世界では、可用性の高さがあらゆる仕事の場面で不可欠になってくるのです。」
また、HAINZLの従業員は、レポートとシステムの一部で応答が遅くなってきていることにも気づいていました。「私たちの目標は、生産性向上、革新的なソリューションの開発、優れた顧客サービス提供に必要なすべてのシステムを従業員のために用意することです」と、Gerd Schachinger氏は述べます。「レポートの閲覧やデータの分析、ファイルの読み込みが少しでも遅くなると、遅延はすぐに拡大し、効率性と従業員の満足度に影響が出てしまいます。」
コスト削減と優れたパフォーマンス/可用性の両立に成功しました。
新しいインサイトをより迅速に遅延なく取得。効率も維持できました。
組込型データ圧縮と重複排除機能により、スペースとコストを節約できました。
HAINZLは、ビジネスの継続性強化とITインフラの最新化にあたり、完全な冗長化が施されたデータストレージソリューションを探していました。同社は信頼するパートナーかつCANCOMグループのメンバーであるK-Businesscoとの緊密な連携のもと、さまざまなストレージソリューションを検討しました。その中にはHitachi Virtual Storage Platform (VSP) E590も含まれていました。
「私たちは異なるベンダーの3つのストレージシステムを分析しました」と、Gerd Schachinger氏。「フルフラッシュのHitachi VSP E590は、幅広いシステムとアプリケーションを擁する中規模企業である私たちのビジネスニーズにぴったりです。Active/Active構成なので、他に検討した2つのソリューションと比べ、パフォーマンスと可用性が優れています。」
HAINZLは、最大限のデータ保護実現に向け、K-Businesscomのサポートの元、可用性の高いクラスターソリューションの一環として2台のHitachi VSP E590を異なる場所に設置しました。現在では、HAINZLはそのすべての重要なビジネスアプリケーションにおいて日立のストレージシステムを信頼し、活用しています。
「私たちのVMware仮想クラスターでは100台の仮想マシンが運用されています。それらはすべてHitachi VSP E590でホストされています」とGerd Schachinger氏は述べます。「日立のストレージは、私たちのビジネスアプリケーションとワークロードのすべてで優れたパフォーマンスを発揮してくれています。そのオールフラッシュ構成のおかげで、最適なパフォーマンスに必要なドライブ数に少なくて済み、コストの削減、一元ストレージクラスターのエネルギー効率と拡張性の強化につながっています。」
「以前に障害を起こしたシステムに依存していたため、ビジネスを守るために迅速に動きたいと思っていました」とGerd Schachinger氏は振り返ります。「他のベンターによると、システムの出荷には優に3か月を要するとのことでした。しかし、日立ではリード時間が80%短縮されるため、完全な冗長性を備えたストレージアーキテクチャへの移行をはるかに迅速に行えました。」
新しいVSP E590システムを導入したHAINZLは、Hitachi Ops Center Analyzerの使用を開始し、高度なストレージインサイトの取得、容量と使用率の追跡、前倒しの計画を行えるようになりました。
「私たちの以前のソリューションでは、過去のデータの収集に追加の構成が必要でした。また、データドリブンな意思決定に必要な適切なレポートを得られませんでした」とGerd Schachinger氏は述べます。「Hitachi Ops Center Analyzerの導入により、便利でリアルタイムのダッシュボードおよび過去のデータ分析をすぐに利用することができています。また、予測分析によるストレージ計画の最適化も行えています。」
さらに、同社はストレージクラスターの一元管理もHitachi Ops Centerで行っています。Gerd Schachinger氏はこのように付言しています。「これで、スマートな自動化によるストレージ管理の合理化と統合を行えるようになりました。Hitachi Ops CenterではAIと機械学習が駆使されているため、手動で調節する必要がほとんどないのです。日立のソリューションは時間節約効果が抜群で、性能も素晴らしいです。」
HAINZLは、K-Businesscomと長年にわたって緊密に連携しており、IT環境全体を理解しているパートナーの価値を高く評価しています。「K-Businesscomは信頼できるパートナーであると確信しています」とGerd Schachinger氏。「彼らがソリューションを勧めてくれれば、それが私たちにとても合っていると確信できます。また、ソリューションの設計とスムーズな提供にも重要な役割を果たしてくれました。」
日立のデータストレージを選んだHAINZLは、競合他社の類似ソリューションと比較して約10万ユーロの節約に成功しました。また、日立のAdaptive Data Reduction(適応型データ削除)技術による2:1圧縮/重複削除により、100台の仮想マシン実行に必要なストレージ容量を50%削減できました。
HAINZLでは、新しいインフラを使用したビジネスユーザーがそのパフォーマンス力の高さに感銘を受けています。「レポート作成や通常のタスクの多くがはるかに高速になりました」とGerd Schachinger氏。「通常の場合、報告作成まで7秒間待ってからメインタスクを続行しなければなりませんでした。それが今では約1秒で瞬時にアクセスでき、85%も速くなっています。これは従業員の生産性向上と業務の効率化に本当に役立っています。総じて、アプリケーションのすべてをさらに高速かつスムーズに運用できるようになりました。大容量のファイルをすばやく開けるというのは小さなことに思えますが、ユーザーエクスペリエンス、そして最終的には従業員の満足度に大きな違いをもたらすのです。」
HAINZLは、Services Account Managerの優先カスタマーサービスで利用可能な日立のプロアクティブサポートとメンテナンスを高く評価しています。「プロアクティブメンテナンスサービスは私たちにとって大きなメリットです」とGerd Schachinger氏は述べます。「日立のチームは、その完全な構成に対して定期的な分析を重ね、ソフトウェアアップデートやセキュリティ修正、その他最適化を推奨してくれます。その結果、私たちのソリューションは安全性と信頼性がより高いものになり、ビジネスアプリケーションでユーザーのすべてが最高の可用性を得られるようになっています。」
HAINZLのチームでは、組込型ストレージスナップショット機能の活用をすでに計画中です。その目的は、ビジネスをランサムウェアからより効果的に保護し、サイバー脅威への露出を減らすことです。
また、HAINZLでは生産設備の最新化と自動化も引き続き進めています。日立は、IoT(モノのインターネット)を通じ、最先端の第4次産業革命製造プロセスに必要なパフォーマンスと拡張性を提供し、HAINZLの試みをサポートしています。
Gerd Schachinger氏はこう結論付けます。「Hitachi VSP E590は非常に堅実なストレージソリューションであり、優れた品質とパフォーマンスを魅力的な価格で提供してくれます。その実装プロセス全体において、私たちとK-Businesscom、そして日立のコラボレーションは実に素晴らしいものでした。」
プロアクティブメンテナンスサービスは私たちにとって大きなメリットです。日立のチームは、その完全な構成に対して定期的な分析を重ね、ソフトウェアアップデートやセキュリティ修正、その他最適化を推奨してくれます。
Gerd Schachinger
ITインフラストラクチャ責任者
HAINZL